オオスズメバチがた〜くさん
オオスズメバチがた〜くさん
スズメバチ編
腰が壊れかけてる、なんちゃって飼育員の永野です。
9月29日のサンゴのマルシェにご来場頂きました皆様、ありがとうございます‼︎
会場にはミツバチの妖精⁉︎が現れたらしく、子供たちと戯れてましたね‼︎
さて今回はケーキの編で予告した、秋の養蜂家と西洋ミツバチにとって、厄介な天敵:スズメバチ…中でも甚大な被害を与える『オオスズメバチ』のお話です。
スズメバチは肉食と言われています。昆虫を捕まえて肉団子にして持ち帰りますが、成虫は肉団子を食べることができません。あの見事にくびれたウエストであるがために固形物が通らないのです。肉団子は幼虫が食べて、その幼虫が出す栄養満点の唾液の分泌液が活動源になるのです。
オオスズメバチはこの時期、巣の規模が最大になり、女王蜂が子孫を残すために、100匹近い新しい女王蜂を育てます。体の大きな新女王蜂を育てるためには上質なタンパク質が大量に必要です。
しかし、大量の餌が欲しいこの頃には昆虫類がだんだんと少なくなります。
そこでターゲットとなるのが、お肉と花蜜が豊富なミツバチなのです。
養蜂家の大半が飼育している西洋ミツバチにとって、在来種のオオスズメバチは未知の生物。ですから撃退方法を知りません。一家を守る為、勇猛果敢に戦い、なすすべもなくただただ瞬殺されるのです。
①ミツバチの巣を見つけた偵察蜂が、規模と場所を記憶しマーキング臭を出します。
②ミツバチの門番の捕食して、様子を見ます。この時にミツバチの巣の中にどの位の蜂がいるかを、出入りする蜂の数から計算します。
③1度戻り、②の計算で出した必要数の攻撃部隊を連れて、ミツバチの巣箱の中に侵入し、瞬く間に制圧し幼虫や蛹を持ち去ります。(10匹程度のオオスズメバチで2万匹のミツバチが1時間程度で全滅
)
)
③になる前に、我々養蜂家がオオスズメバチに立ち向かう必要があるのです。
巣箱の前に、スズメバチ捕獲機を設置して、門番を捕食しようとする偵察オオスズメバチを捕獲し、捕獲粘着シートに貼りつけます(ゴキブリホイホイの屋根ナシ版みたいな)。それを巣門の近くに配置し、マーキング臭に引き寄せられた他の偵察部隊が捕獲粘着シートにくっつきます。そうすれば攻撃部隊を呼びに帰れないので、ミツバチの巣箱を守れるのです。
ですから秋の養蜂家は、見回りがとても重要なお仕事となります。
我々の飼育場にも、たくさんの偵察部隊が来ています。
かわいい娘であるミツバチを守るために、1日に3回も4回も見回り、オオスズメバチに立ち向かいます。
あの、ブ〜ンとゆう独特の低い羽音はとても不気味です。
来年も美味しいハチミツを分けて頂くため、私たちは頑張ります。
因みに、オオスズメバチの素揚げとっても美味しいですよ。
気になる方は「オオスズメバチ 素揚げ」で検索。(虫嫌いな方は絶対に検索しないでください)
検索の結果、食べたい方はご連絡ください。
0コメント